こんにちは、パーソナル整体サロンとまり木-RE:SET-の米田です。

今日は、姿勢改善で通われている60代女性のお客様の施術を通して感じたことをお話しします。

このお客様はケガをきっかけに体を動かすことが減り、生活習慣の影響もあって腰が大きく曲がったような姿勢になっていました。真っすぐ立つことが難しく、腰椎が湾曲している、いわゆる側弯症も見られます。施術を行うと姿勢は少しずつ改善していきますが、大切なのは「歪みをつくっている日常の癖」にご本人が気づき、それを修正していくこと。そのためのレッスンも一緒に取り組んでいます。

ただ、そのレッスンの中で、もう一つ気になることがありました。

それは「覚えることが難しい」ということです。

正しい立ち方を声に出して確認しながら行うのですが、10秒前にはできていた動きや言葉が、すぐに思い出せなくなることがあるのです。

加齢とともに、人はどうしても記憶力が落ちやすくなります。特に「新しいことを覚える力」を支える脳の働きは、日常の生活習慣や体の使い方にも影響を受けやすいといわれています。

私は医師ではないので専門的な診断はできませんが、整体の現場にいると「姿勢」と「記憶力」はつながっているのではないか、と感じることがあります。姿勢が変わると呼吸が深くなり、血流が良くなります。そのことが脳にもいい刺激となり、記憶の働きを助けてくれるのではないかと思うのです。

実際のレッスンでは、忘れやすい部分を大きく書いてメモにしていただき、それを見ながら声に出して動くようにしました。さらに動作にリズムやメロディをつけて歌うようにすると、不思議と覚えやすくなることがあります。これは「音楽療法」でも使われる工夫で、とても効果的です。

記憶力の低下は誰にでも起こり得ますが、生活習慣や体の使い方次第でその進み方をゆるやかにできる可能性があります。姿勢の改善だけでなく、呼吸、声、日常生活の工夫を通じて「健康な体と脳」をサポートしていけたらと思います。

これからも、整体とボイストレーニングを組み合わせたとまり木ならではの方法で、皆さまの毎日が少しでも明るく、安心できるものになるようお手伝いしていきたいです。